WORKSTYLE働き方について

働き方について/他社との違いとは?

プロジェクト参画について/キャリアパスの実現

プロジェクト参画を検討する際は、本人に希望(キャリア、技術領域、工程、分野など)を確認し、そのうえでプロジェクトを複数選定します。選定したプロジェクトに対して具体的な業務打ち合わせを行い、その中で本人のキャリアにおいてどのプロジェクトが適切かを話し合いしたうえでアサイン先を最終決定しています。

採用面接の時や入社後に話を聞くと、同業他社では本人の希望を全く聞き入れず会社が勝手に次のアサイン先を決めてしまったり、アサイン先の変更希望も聞いてもらえないという話をよく聞きます。例えば通勤2時間の現場やテストのみの業務、気づいたら同じプロジェクトに7年もいたという話も。これではエンジニアファーストではなく、会社ファーストで社員のキャリアを全く無視しています。

ではなぜ当社では、このようなことができるかというと、
「アサイン先が豊富にある」ということと、「エンジニアのキャリアパス実現」が事業部の方針だからです。

ではなぜ「アサイン先が豊富にある」のか?
当社は東証プライム市場上場企業グループで且つ事業会社単体の規模としても大きく、会社全体では相当数の企業様とのお取引があります。その中で当事業の戦略は大手SIerとお取引をすることとしています。もしお取引がない大手SIerがあったとしても会社規模、経営基盤の信用性があるため、スムーズに取引口座開設が可能です。お取引先である大手SIerは当然のごとく多数の案件を保有しているため、当社においてもアサイン先が豊富にあると言うことになります。

次にではなぜ「エンジニアのキャリアパス実現」が事業部の方針しているのか?
キャリアパス実現がエンジニア社員の幸せ(well-being)に繋がるから、そしてエンジニア社員の技術力こそが当社の資産だからです。
その時々において市場で求められる技術を身に着けていってもらうことでニンジニア社員の成長となり、それが組織としての成長に繋がっていきます。私たちはその成長機会を提供していきます。営業には個人数字をもたせていません。そのため営業個人の業績達成に走ることはありません。営業一丸となって組織一丸となってエンジニアのキャリアパス実現に向け動いています。

 

同業他社との違い/商流

上述の通り当事業の戦略は大手SIerとお取引をすることです。要するに商流を浅くすることです。中小規模の同業他社は会社規模や経営基盤の信用性の問題で大手SIerと直接取引できないことが多いです。そのため、やむを得ず商流が深くなってしまっています。
この商流は非常に重要で深い商流の場合、現場で何かあった際の調整ごとが伝言ゲームになってしまい、結果的に調整ができず解決・改善しないままになってしまいます。また単価面も当然安くなってしまうため、社員の給与面に還元してあげることができません。さらには商流が深いと契約の関係で詳細設計以降や限定された下流工程でしか業務を任せてもらえず、上流の経験が積むことができなかったりもします。また取引先も少なく限定されているため、アサイン先の選択肢がなく希望する技術が身につくプロジェクトへの参画やアサイン先の変更希望を叶えてもらえません。

 

お客様常駐スタイルでのメリット/技術力が身につく

現在、当社はお客様先常駐がほとんどです。
ただ最近の転職市場においては、お客様常駐スタイルを希望せず自社内での仕事(情報システム部門、自社内開発、自社サービス開発等)を希望する方が多いようです。

私が思うにエンジニアとしての技術力や市場価値向上を考えている方でしたら、このお客様先常駐スタイルをお勧めします。
なぜならば、上述した自社内での仕事は新しいことばかり出来るわけではなく限られた業界・分野、技術領域の中での業務となり、基本運用保守や調整ごとがメインだからです。以下、それぞれについて説明します。

 

1)情報システム部門の仕事
自身では手を動かさず手を動かす部分は外部ベンダーに依頼するためベンダーコントロールが主業務になったりします。広く浅くのスキルは身に付きますが技術力向上という点では疑問符です。

2)自社サービスを展開している会社での仕事
一度リリースすれば基本的には運用保守(不具合対応、改修、機能追加)が主業務となり、一定範囲の技術経験となっていしまいます。この競争が激しいご時世に半永久的にそのサービスが続くわけでもありません。そのサービスが終了になった場合は、会社の倒産危機による転職や希望しない部署への異動も考えられます。

3)自社内開発
お客様の要望にあった開発を行うため、それにあった開発環境や技術領域のみの開発を行っていきます。場合によってはレガシー環境かもしれません。そのため、それ以外の経験が積むことができません。また受注責任があるため何かあった場合、自社で何とかしなければならないためトラブル対応や納期に追われ稼働も高くなることがよくあります。

上記1)2)3)を踏まえ5年後、10年後を見据えた場合ご自身が市場で求められるスキル(市場価値)が身についているかがポイントです。もし転職を余儀なくされた場合、市場で求められるキャリア(市場価値が高い)であれば良いですが、そうではないと転職によるキャリアダウンも考えられます。

当社におけるお客様常駐スタイルでのメリットは以下の通りです。

  • お取引先が大手SIerなので商流が浅く、プロジェクトが豊富にあり大手ならではの開発手法や新しい技術も吸収することができます。
    上流から製造・テスト・リリースまで一気通貫で参画できるため、意欲や活躍次第では経験がない工程・領域にもチャレンジすることができます。
    またお客様との契約形態は、期間ごと(1ヶ月単位、3ヶ月単位など)の契約となるため、参画プロジェクトの状況や本人希望によりアサイン先の変更も柔軟に行うことができます。そのため色々なプロジェクトで経験が積むことができ、エンジニアとしての成長、技術力向上に繋がっていきます。
 

次にSIer(SI企業)に転職を目指される方もいらっしゃると思いますが、その点についても触れたいと思います。
SIerへの転職は目指すべきキャリアによって、メリットデメリットがあります。
SIerは組織が産業別(業界別)で部署形成されています。例えば金融、運輸、公共、流通等、その産業(業界)毎にといった風にです。そのため配属される部署により必然的に自身のキャリアが決まってきます。要するに金融の部署に配属されれば、金融業界の中でキャリアアップしていきます。製造工程を外部に依頼することも多く、立ち位置的にPM、PLになることが多いです。結果的に技術スキルというよりは業務知識・スキルやマネジメントスキルが身についていきます。

また当然、希望するプロジェクトへのアサイン希望は通りづらく火消し役の要員としてアサインされることもよくある話です。もし部署異動したいと思っても縦割り組織となっているため、一度配属されると他の部署への異動は難しいのが実情です。

 

受託(自社持ち帰り)や自社サービス開発について/事業の方向性

繰り返しになりますが、現在、弊社は、お客様先常駐がほとんどです。
今後は受託(自社持ち帰り)や自社サービス開発も目指しています。ただこれを事業とするのはそんなに簡単なものではないと考えています。受託すれば受注責任(瑕疵担保責任)が発生しうまくいけば良いですが、うまくいかないプロジェクトは世の中に多く、そこに参画している社員は対応に追われ過重労働となり疲弊し、プロジェクト自体も赤字化。自社サービスも競合他社が多い中、そんなに簡単に成功するとは思いませんし、エンジニアのキャリアとしてもその領域での知識や技術力は向上しますが、それが本当の意味で市場価値が上がるのか?です。

そういう意味で当社は事業成長、そしてエンジニア社員にとって何が一番最善かを常に考えています。そのために現時点ではお客様先常駐スタイルを選択しています。協力会社SEとして参画しているので、受注責任を問われることも原則ありません。過重労働も強いられません。また色々なプロジェクトに柔軟に参画することもできます。契約更新のタイミングで別プロジェクトに異動することも可能で、自身の経験を積みたい分野のみに特化していくことも可能。確かに参画先が変わるたびに人間関係がリセットされるのが大変かもしれませんが、原則チーム参画なのでその点は安心です。参画先の変更ごとに色々な方と知り合うことができるのは、エンジニア人生にとって逆にプラスとも考えられます。

ではなぜ、受託(自社持ち帰り)や自社サービス開発を目指しているのかというと、最終的には事業として儲けることですが、現状は社員の働き方・働き場所の選択肢の1つとして提供してあげたいからです。未経験・微経験者の経験の場所、時短勤務者や体調不良者などの働き場所としてです。

 

大手だからこそ当事業部だからこそ/働きやすさ・チャンス

当社は、東証プライム市場上場グループ企業で健康経営優良法人(ホワイト500)にも4年連続で認定をうけています。また従業員数2800名を超える大手企業です。そのためステークホルダーへの責任もあり、法令を遵守する義務もあります。グレーゾーンは排除し、グレーな働き方はさせません。会社として労働時間を管理し、過重労働にならないようにも徹底しています。そもそも会社の方針として社員の幸せ(well-being)を第一に考えています。

コロナ禍により一部の事業においては影響を受けましたが、それ以外の事業については堅調に推移し業績への影響は限定的で多少の減収減益にとどめることができました。他社においてはコロナ禍がもろに影響しているケースも多く、ボーナスカットや給与カットを余儀なくされている企業も。当社ではボーナスカットも給与カットもありません。またコロナ禍により自宅待機が発生している話もよく聞きます。企業によっては待機中に給与を支払われていないこともあるようです。当社では万が一自宅待機になっても給与を補償していますのでその点も安心です。これは会社規模が大きく経営基盤が堅実だからこそです。

最後になりますが、会社規模は大きいですが当事業部は2014年4月にスタートし同業他社に比べまだまだ事業歴としては若く、成長途中・発展途上で事業規模としても決して大きいとは言えずこれからの事業です。だから当社の最大の魅力は、安定・安心した環境下で新しいチャレンジができる環境、未来への可能性があるということです。今後も組織拡大していく中で色々なポジションが生まれ、意欲次第では自身のキャリアアップのチャンスも広がっていきます。